島根県大田市に「浸水/地震体験XR」を納入、地域の知恵と体験をつなぎ、次の行動へ。
「浸水/地震体験XR」を納入いたし、早速、防災教育の現場でご活用いただいています。
浸水体験XRは、目の前の現実の風景にCGの水面を重ね、いま自分がいる場所で浸水が進んでいく様子を疑似体験できるコンテンツです。
主な機能としては、ハザードマップに示された想定浸水深などを参考に、伝えたい内容に合わせて水位や浸水の推移を変更できます。
地図上の色や数字で確認していた浸水の深さを、自分の体や身近な空間と照らし合わせて感じる、「自分の暮らす場所で起きたら」と考えるきっかけをつくり、地域の備えや避難について話し合う場に役立つ、有効なコンテンツです。
先日の「ぼうさいこくたい2026」でも、災害体験VRや医療VRとともに多くの方にご体験いただき、大変ご好評をいただきました。 あわせて展開している「地震体験XR」では、AR機能を使い、いつもの部屋や仕事場、教室など、目の前の現実の空間にCGの家具を配置します。 そこで地震による揺れを再現すると、体験者のすぐ真横で本棚が大きく揺れ、倒れてくるなど、身近な場所に潜む危険を疑似体験できます。
周囲の景色を見ながら、その空間に家具の揺れや転倒が重なって見えるため、「自分がいまいる場所で地震が起きたら」という視点で考えられることが特徴です。 実際の部屋そのものが揺れるわけではありませんが、安全な体験スペースと見守りのもとで、現実の机の下に身を隠したり、周囲を確認しながら体を動かしたりする体験も可能です。
どこに身を守れる場所があるのか。家具が倒れると、出入口や通路はどうなるのか。あらかじめ家具を固定し、配置を見直しておくことが、なぜ大切なのか。
見慣れた空間での体験を通じて、こうした問いを自分のこととして考え、日頃の備えや身を守る行動につなげることを目指しています。
今回、特にご評価をいただいたのは、CGの品質だけではなく、イベントや講習会での使いやすさも、私たちが大切にしている特徴です。
操作をできるだけ分かりやすくし、体験者への事前説明を少なく、スムーズに体験へ進めるようにすること、多くの方に順番に体験いただく場でも、担当者の方が扱いやすく、来場者の方へ使い方、安全管理について、説明し易い、システムデザインを心がけて開発を行っています。 私たちの映像をつくる技術とともに、各地の現場で積み重ねてきた運用経験を、こうした設計に生かしています。

防災教育の現場には、「もっと多くの人に参加してほしい」「一人ひとりに丁寧に伝えたい」という想いがあります。 一方で、人員も予算も時間も限られています。準備や説明、機器の操作が、特定の担当者の経験や頑張りに頼りがちになることもあります。
私たちは、そうした現場の負担にも向き合いたいと考えています。
繰り返し必要になる説明や操作の手間を減らし、その分、地域の事情を伝えたり、参加者の疑問に答えたりする時間をつくり、担当者が変わっても取り組みを続けやすくすること、教材を届けることに加えて、無理なく使い続けられる防災教育を支えることも、重要な私たち白獅子の仕事です。
そして、もう一つ大切にしているのが、体験の「その先」です。
防災が大切だと分かっていても、日々の暮らしの中で備えを見直し、行動に移すことは、決して簡単ではありません。
だからこそ、まずは「ちょっと体験してみたい」と興味を持っていただくこと、楽しみながら学び、自分の暮らしとのつながりに気づいていただくこと。ーその入り口をつくりたいと考えています。
そのうえで、「すごかった」「怖かった」という感想から、もう一歩先へ。
自宅や通学路には、どのような危険があるのか。どこへ、いつ避難するのか。家族と何を決めておけばよいのか。
体験の後に地域のハザードマップを開いたり、身近な人と備えを話し合ったりすることへ繋げることを目的として、開発を行います。 説明を聞く学びから、自分で問いを持ち、考え、行動を選ぶ学びへつなげる。そのための体験と活用方法を、現場の皆さまと一緒に考えていきます。 地域に受け継がれてきた知恵に、体験という新しい伝え方を重ねる。
各地域には、災害の経験から受け継がれてきた伝承や知恵、長年続けてこられた訓練や学びの場があります。土地を知り、人を知る皆さまだからこそ伝えられることがあります。
昔の災害を語る言葉に、いま目の前で感じられる体験が加わることで、その言葉を自分の暮らしに引き寄せて考えられるかもしれません。
地域の方の語り、地図、訓練、そしてXR。それぞれの良さを生かしながら、世代を越えて伝わる防災教育へ育てていきたいと考えています。
私たちにとって、技術は、想像や想いを形にするためのものです。
出発点は、「何に困っているのか」「誰に何を届けたいのか」「どのような変化を生みたいのか」という問いにあります。
目に見えにくい危険を描くCGの表現力。専門家の知識を、誰もが理解できる体験へと組み立てる力。そして、限られた時間や人手の中で使うことまで考える、現場での経験。
これらを一つにつなぎ、伝える側と学ぶ側の両方を支えることに、白獅子ならではの役割があると考えています。
「関心を持ってもらえない」「危険が伝わりにくい」「運営に手がかかる」。そうした一つひとつの困りごとに、技術と経験を持ち寄り、地域の皆さまとともに解決の方法を考える。防災教育の現場を、より伝わり、より続けやすく、行動につながる場へ進化させるお手伝いをしてまいります。
大田市の皆さま、このたびはご導入いただき、誠にありがとうございます。
地域の防災教育や講習会、イベントでの活用をご検討の皆さまも、まずは現場のお困りごとからお聞かせください。
目的や運営体制、ご予算に合わせて、一緒に考えてまいります。
See, Change, Act!見て、変わり、行動を。





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