大阪・関西万博「未来航路」出展レポート ― 災害体験VRで世界へ行動変容を発信
- 広報SC
- 2 日前
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大阪・関西万博「未来航路」出展レポート ― 災害体験VRで世界へ行動変容を発信
株式会社白獅子は、現在開催中の大阪・関西万博「未来航路 ― 中小企業の挑戦の旅」に出展しております。
本展示は、中小企業基盤整備機構（中小機構）様の採択により実現し、私たちが取り組んできた「防災×医療×XR」の成果を世界へ発信する貴重な機会となっています。 素晴らしい機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
素晴らしい展示を支えてくださっている皆様へ
今回の展示は、施工を担ってくださったTSP太陽様、ならびに関係代理店の皆様のご尽力により実現しました。
また会場では観覧ご希望の、お一人お一人のお客様へ丁寧に接してくださっており、心より感謝申し上げます。
おかげさまで初日から長蛇の列ができ、多くの来場者に関心を寄せていただいております。
来場者の声
災害体験VRを体験された方からは、次のような感想をいただきました。
「本当にリアルだった」
「疑似体験して初めて、防災を心がけようと思った」
「自分たちの住む地域も海岸に近いため、津波対策を行政の発信で確認してみようと思った」
「防災啓発に尽力する人々がいると改めて認識した」
「他社のVRも見たことがあるが、シミュレーションのリアリティが段違い」
「子どもや学生にも体験させたい」
「学校教育に取り入れるべき」
「CGのリアルさに驚いた」
「VR酔いが少なくて安心」
また、ご体験いただいた後には、以下のようなご質問も多く寄せられました。
Q1. どの研究機関と共同開発しているのか？ A1. 詳細は こちらの実績紹介ページ に記載しています。
岡山大学、京都大学防災研究所、愛媛大学、東京大学などの研究機関での共同研究・開発を行った知見を活かし、産学官連携の枠組みで科学的根拠に基づいたVRコンテンツを開発した経験を元に提供しています。
Q2. どの場で利用されることが多いのか？
A2. 主に自治体（県・市町村、消防局など）での購入・導入を通じ、地域の防災教育に活用いただいています。
その他にも、企業研修や保険会社での啓発、教育現場での長期リースによる授業・防災教育、またイベント時のレンタル展示など、多様な場面で利用されています。
Q3. 自治体での導入は可能か？
A3. 可能です。
地域特性や予算に応じて柔軟にカスタマイズでき、地形や災害リスクを反映させたVR教材を提供しています。
Q4. 企業・保険会社での活用は？
A4. 可能です。
特に保険のご提案時に「体験型啓発ツール」としてご利用いただくことで、災害リスクを直感的に理解しやすくなります。
専門家監修のもと高精細CGで再現しているため、信頼性が高く、営業現場でも効果的に活用できます。
Q5. 労働災害や紛争対応への応用は？
A5. 各地域・各国特有の災害や危機状況に合わせたVR開発が可能です。
必要な情報やデータを共有いただければ、労働災害、紛争災害を含む多様なテーマに対応できます。
実際に海外からは、特に北欧諸国を中心に、地域特化型VRコンテンツ開発に関するお問い合わせを多くいただいています。
Q6. 地域特化型コンテンツの開発は可能か？
A6. 可能です。
地域固有の災害リスク（地震断層・河川氾濫・土砂災害など）や歴史的災害のデータを共有いただければ、それを反映したVR教材を企画・設計・制作までサポートいたします。
地域の声を取り入れることで、古びない防災教材として継続的に活用できます。
Q7. 音声再現はどのように実現しているのか？
A7. 実際の災害を模擬的に再現した環境から録音を行い、違和感のある人工音や合成音ではなく「実在感のある音源」を使用しています。
これにより、視覚と聴覚の両面でリアリティを高め、結果として嗅覚や触覚にも訴えかけるような没入感を演出しています。
災害体験VRは五感に近づける努力を徹底し、臨場感ある体験を追求しています。
Q8. 「学校授業での利用実績は？」
A8. 全国の中学校・高校・大学など幅広い教育現場で導入されています。
特に、兵庫県立龍野北高校では生徒自らが地域を題材にVRコンテンツを制作する授業を展開。
愛媛大学防災センターでは、大学院生や愛媛県内の中学生へのVR制作指導を通じて共同研究を進めています。
単なる体験に留まらず、「自ら創る学び」を取り入れた教育モデルとして高く評価されています。
▷ 兵庫県立龍野北高校での「防災VR」制作授業の様子はこちらからご覧ください。
Q9. 「どのくらいの時間で授業に組み込めるか？」 A9. 標準的なVR体験は1回あたり約5分〜10分程度。 ご希望の授業枠（例：45分授業、90分授業）に応じて、事前学習 → VR体験 → 振り返りディスカッションを組み合わせたカリキュラムをご提案可能です。 Q10.「導入コストはいくらぐらい？リースと購入ではどのくらい違う？」 A10.利用形態により異なります。
短期イベント利用：1日単位のレンタルで手軽に導入可能。
長期リース：自治体や学校向けに年間契約を用意。定期的なアップデートや運用サポートを含みます。
購入導入：恒常的な教育教材としての導入も可能。地域特性に合わせたカスタマイズ版も提供しています。 ▷ 詳しくは、こちらをご覧ください。
Q11.「外国人向けに英語や他言語版はあるのか？」
A11.英語版のVR教材はすでに制作済みで、在住外国人や留学生向けの防災教育に活用されています。
展示会では海外の方からの反響も大きく、「誰にでも届く防災教育」を実現することを目指しています。 ▷ 在留外国人の方への防災教育一例は、こちらからご覧ください。
Q12.「1回に何人まで同時に体験できる？大規模イベントでの回転率は？」
A12.HMD（VRゴーグル）を複数台用意することで同時体験が可能です。
大規模イベントではモニターやスクリーンに映像を同時投影し、観客全体で共有体験する形式も活用。
短時間で多人数に届けるための運用ノウハウも提供しています。 ▷ モニターやスクリーンに映像を同時投影、一例については、こちらをご覧ください。 Q13.「体験結果を教育データや研究データとして活用できるのか？」
A13.可能です。
アンケート調査や体験ログの収集を組み合わせることで、「意識の変化 → 行動 → 習慣化」の効果測定ができます。
岡山大学ｘ岡山市消防局や愛媛大学との共同研究でも、データを基盤にした教育効果の可視化を進めています。 ▷ 「共同研究、開発、研究支援」に関しては、こちらのページをご覧ください。 Q14.「AIやデジタルツインと連携して、リアルタイム災害シミュレーションは可能か？」
A14.可能です。
現在も過去の災害データやシミュレーションモデルの3DCG化を進めており、AIやIoTデータと連携することで、地域特化型・リアルタイム型の災害教育コンテンツへ応用・展開が可能です。 大阪万博「未来航路」では、この未来型防災教育モデルの方向性も発信しています。 Q15.「どんな開発環境なのか、どんな人が作っているのか？」 A15.過去、劇場用の映画CG制作や、最大手コンシューマーゲーム機用ソフトウェア開発へ携わったスタッフがCG制作を行っています。 また監修には有名な研究機関の研究者、コンテンツデザイン（設計）においては、数々の産学官での共同研究・開発の知見を活かしています。 また大型の演算処理システム等も活用し、大規模なパーティクルシミュレーションを行い、最大限のリアリティを追求しています。 ▷ 詳しくは、こちらをご覧ください。 災害体験VRが目指すもの
白獅子が開発した「災害体験VR」は、単なる映像体験ではなく、「行動変容 → 習慣化」を設計思想の中心に据えています。
今回、展示を行っているコンテンツについては、混雑緩和の観点から上映時間は4分程度ですが、体験者の意識と行動の変化を実感していただける教育効果を持っているものを展示しています。
災害時に冷静な判断を行える社会を目指し、産学官の共同研究を通じて磨き上げた技術を大阪・関西万博から世界に届けることができるのは、私たちにとって大きな使命です。
世界へ ― 「出来る」を当たり前に
私たちの願いは、防災意識を“特別なこと”ではなく、世界中で“当たり前にできること”へと変えていくことです。大阪・関西万博という国際舞台を通じて、「大切な人を守るための備え」を広げていきたいと考えています。
なお、2日目からは展示を拡充し、モニター2台による展示展開を開始いたしました。
さらに多くの方にご体験いただけるよう努めてまいります。 展示場所 大阪・関西万博「未来航路」展示の会場案内は、以下の通りです。
万博パビリオン西ゲート側、外観リング構造外側、よしもと館隣の WASSE（ワッセ）内、「未来航路」展示区 にて実施しています。
入場には予約不要で、どなたでも自由にお越しいただけます。 ▷ お問い合わせは、こちらまで。 EN Title: Osaka-Kansai Expo "Future Voyage" Exhibition Report – Sharing Behavioral Change with the World through Disaster Experience VR Osaka-Kansai Expo "Future Voyage" Exhibition Report – Sharing Behavioral Change with the World through Disaster Experience VR
Snowlion Inc. is currently exhibiting at the Osaka-Kansai Expo's "Future Voyage – A Journey of Small and Medium Enterprise Challenges."
This exhibition was made possible through selection by the Organization for Small & Medium Enterprises and Regional Innovation, JAPAN (SME Support, JAPAN), and represents a valuable opportunity to share with the world the achievements we have made in "Disaster Prevention × Medical Care × XR." We express our sincere gratitude for this wonderful opportunity.
To Everyone Supporting This Outstanding Exhibition
This exhibition was realized through the dedicated efforts of TSP Taiyo, who handled the construction, as well as all the affiliated agencies involved. Additionally, staff at the venue have been treating each and every visitor with care and attention, for which we are deeply grateful.
Thanks to everyone's support, long queues formed from the very first day, and we have received tremendous interest from many visitors.
Visitor Feedback
Visitors who experienced the disaster VR have shared comments such as:
"It felt truly realistic"
"After this simulated experience, I decided to start taking disaster prevention seriously"
"Since our area is also close to the coast, I'm going to check our local government's tsunami countermeasures"
"I've gained renewed awareness of the people working hard on disaster prevention awareness"
"I've seen VR from other companies, but the realism of this simulation is on another level"
"I want children and students to experience this"
"This should be incorporated into school education"
"I was amazed by the realism of the CG"
"I appreciated that there was minimal VR motion sickness"
After their experience, we also received many questions such as:
Q1. Which research institutions are you collaborating with for joint development?
A1. Details are listed on our achievements page. We are providing services based on experience developing scientifically grounded VR content through an industry-academia-government collaboration framework, utilizing knowledge from joint research and development with institutions such as Okayama University, Kyoto University Disaster Prevention Research Institute, Ehime University, and The University of Tokyo.
Q2. Where is this most commonly used?
A2. It is primarily used for regional disaster prevention education through purchase and implementation by local governments (prefectures, municipalities, fire departments, etc.). It is also utilized in various settings including corporate training, insurance company awareness programs, long-term educational leases for classroom disaster prevention education, and rental exhibitions for events.
Q3. Is implementation by local governments possible?
A3. Yes, it is possible. We can flexibly customize content according to regional characteristics and budgets, providing VR educational materials that reflect local topography and disaster risks.
Q4. Can this be utilized by corporations and insurance companies?
A4. Yes, it is possible. Particularly when used as an "experiential awareness tool" during insurance proposals, it makes disaster risks easier to understand intuitively. Because it is reproduced with high-definition CG under expert supervision, it has high credibility and can be effectively utilized in sales settings.
Q5. Can this be applied to industrial accidents or conflict situations?
A5. We can develop VR tailored to disasters and crisis situations specific to each region and country. If you share necessary information and data, we can address diverse themes including industrial accidents and conflict disasters. We have actually received many inquiries from overseas, particularly from Nordic countries, regarding development of region-specific VR content.
Q6. Is it possible to develop region-specific content?
A6. Yes, it is possible. If you share data on region-specific disaster risks (earthquake faults, river flooding, landslides, etc.) and historical disasters, we will support everything from planning to design to production of VR educational materials that reflect these factors. By incorporating local input, the materials can be used continuously as disaster prevention education that doesn't become outdated.
Q7. How is audio reproduction realized?
A7. We conduct recordings from environments that simulate actual disasters, using "authentic sound sources" rather than artificial or synthetic sounds that feel unnatural. This enhances realism through both visual and auditory aspects, ultimately creating an immersive experience that appeals to the senses of smell and touch as well. Our disaster experience VR makes thorough efforts to approach all five senses, pursuing a sense of presence.
Q8. What is your track record for use in school classes?
A8. It has been implemented in a wide range of educational settings nationwide, including junior high schools, high schools, and universities. Notably, at Hyogo Prefectural Tatsuno Kita High School, classes are conducted where students themselves create VR content based on their local area. At Ehime University Disaster Prevention Research Center, joint research is being advanced through VR production instruction for graduate students and junior high school students in Ehime Prefecture. It is highly regarded as an educational model that incorporates not just experience, but "learning through creation."
Q9. How much time is needed to incorporate this into a class?
A9. A standard VR experience takes approximately 5-10 minutes per session. We can propose curricula that combine pre-learning → VR experience → reflection discussion according to your desired class period (for example: 45-minute classes, 90-minute classes).
Q10. What is the implementation cost? How much difference is there between leasing and purchasing?
A10. This varies depending on the usage format.
Short-term event use: Easy implementation with daily rentals.
Long-term lease: Annual contracts available for local governments and schools, including regular updates and operational support.
Purchase implementation: Implementation as permanent educational materials is also possible. Customized versions tailored to regional characteristics are also available.
Q11. Are there English or other language versions for non-Japanese speakers?
A11. English-language VR educational materials have already been produced and are being utilized for disaster prevention education for foreign residents and international students. We have received strong feedback from overseas visitors at exhibitions, and we aim to realize "disaster prevention education that reaches everyone."
Q12. How many people can experience it simultaneously? What is the throughput at large-scale events?
A12. Simultaneous experience is possible by preparing multiple HMDs (VR goggles). At large-scale events, we also utilize a format where video is simultaneously projected on monitors or screens for shared experience among the entire audience. We also provide operational know-how for delivering content to large numbers of people in a short time.
Q13. Can experience results be utilized as educational data or research data?
A13. Yes, it is possible. By combining questionnaire surveys and experience log collection, we can measure the effects of "awareness change → behavior → habituation." In joint research with Okayama University × Okayama City Fire Department and Ehime University, we are advancing visualization of educational effects based on data.
Q14. Is real-time disaster simulation possible in conjunction with AI and digital twins?
A14. Yes, it is possible. We are currently advancing 3D CG visualization of past disaster data and simulation models, and by linking with AI and IoT data, we can apply and develop region-specific, real-time disaster education content. At the Osaka Expo "Future Voyage," we are also sharing this vision for future disaster prevention education models.
Q15. What kind of development environment do you have, and who creates the content?
A15. Our CG production is handled by staff who have previously been involved in theatrical film CG production and software development for major consumer game consoles. Supervision is provided by researchers from renowned research institutions, and content design leverages knowledge from numerous industry-academia-government joint research and development projects. We also utilize large-scale computational processing systems to perform extensive particle simulations, pursuing maximum realism.
What Disaster Experience VR Aims to Achieve
The "Disaster Experience VR" developed by Snowlion is not merely a video experience, but has "behavioral change → habituation" at the center of its design philosophy. The content being exhibited at this event has a screening time of approximately 4 minutes from a crowd control perspective, but it possesses educational effectiveness that allows experiencers to feel changes in their awareness and behavior. Aiming for a society that can make calm judgments during disasters, delivering to the world from the Osaka-Kansai Expo the technology we have refined through industry-academia-government joint research is a great mission for us.
To the World – Making "Being Prepared" the Norm
Our wish is to transform disaster prevention awareness from "something special" into "something everyone around the world can naturally do." Through the international platform of the Osaka-Kansai Expo, we hope to spread "preparedness to protect those important to us."
From the second day, we expanded our exhibition and began displaying with two monitors. We will continue working to enable even more visitors to experience our content.
Exhibition Location
Information about the Osaka-Kansai Expo "Future Voyage" exhibition venue is as follows: The exhibition is being held at the "Future Voyage" exhibition area inside WASSE, located outside the outer ring structure on the West Gate side of the Expo Pavilion, next to Yoshimoto Hall. No reservation is required for entry, and anyone is welcome to visit freely.