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VRとディジタルイノベーションによる社会貢献:北陸先端科学技術大学院大学における技術と情報交流


2024年4月25日、白山の雄大な景色を背景にした北陸先端科学技術大学院大学で、創造社会デザイン研究領域の郷右近英臣准教授の主催による一連の技術発表会が開催されました。


この催しは私たちの事業に関連する最新の研究成果が紹介され、VR技術や3DCGを活用した災害対応のアプローチが披露されました。



イベントの背景

この技術発表会では、革新的なコンピュータビジョン、グラフィックス技術、インターフェース技術の進展を共有しました。

これらの技術がどのように社会の課題解決に貢献しているかを探ることが目的です。

北陸先端科学技術大学院大学では、最先端技術の研究だけでなく、それを実社会に応用することで地域や社会に積極的に貢献することを目指した研究が常に行われています。



主な発表内容

「心理学×VRで火災による死者をゼロへ」というテーマでの発表は、ジャパンレジリエンスアワード2024で優秀賞、防災・減災xサステナブル大賞奨励賞、受賞の報告と、今後の展開について紹介いたしました。


特に体験者の行動変容を目的とした、火災時のパニックを防ぎ、適切な避難行動を促すためのVRシミュレーションを通じて、現実の災害対応能力を高めることを目指しています。



技術の共有と未来への展開

佐藤研究室からは、形状変形ディスプレイとプロジェクションマッピング技術による新しい視覚体験の創出が紹介され、これらの技術は、教育、エンターテインメント、災害対策など多岐にわたる分野での応用が期待されています。


また水蒸気へLEDライトを照射することで、疑似火災を発生させる、白山野々市広域消防局の松林救急救命士の同大学院で研究と取り組み、社会実装について紹介され、非常に有意義な情報共有を行う事が出来ました。 会場では災害体験VR(土砂、津波、教室地震、コンロ火災等)、薬剤師研修用VR等を私たちは展示し、その他に現在開発を進めている糖尿病体験VR、がん細胞3D化システム、食道がん術後ケアVR、助産VRの開発、また自治体からの防災減災対策における広報時、地元のキャラクターを用いることで、コンテンツへの興味を惹く取り組みについて発表いたしました。



新たな研究協力の展開

また今回の催しには、東京大学生産技術研究所での共同研究チームでもある郷右近准教授と日本セイフティー株式会社の災害事業担当者も参加しました。


上記の技術発表の後、今年度のRC77共同研究計画について詳細な話し合いが行われました。

今回の議論は、災害対策技術のさらなる進化と、それを支える学術的基盤の強化を目的としています。

具体的には、特に「Haz awareVR」の技術的アプローチを応用したプロジェクトの進行について重点的に討論されました。

Haz awareVRは、予測不可能な災害と、まだ完全な災害の予測が難しい現代社会において、現実的な災害準備と対応を支援するために開発を進めている災害再現VR展示場です。

東京大学生産技術研究所RC77研究会(目黒・沼田研究室)の協力のもと、研究者や企業との情報共有を行いながら、疑似的な災害を発生させた展示場を通じて、災害対策グッズや情報商材の効果的な使用をVR空間内で体験できるように設計されています。

この技術は、災害時の緊急対応を支援するだけでなく、災害対策グッズの使用法を教育し、災害発生時の判断力と対応力を高める訓練プラットフォームとしての機能も担います。

更にこの研究プロジェクトは、地域社会への防災教育と自助共助の促進にも貢献し、災害情報を全国に共有することで特定の地域だけの問題を全国的な議論の場に持ち込むことを想定してデザインされています。

この会議では、未来の研究方向性として、更なるリアリティと教育的効果を追求するために、医療研究者や災害対策専門家とのさらなる協力を模索し、公助から自助共助への移行をサポートする新たな教育手法としてのVRの可能性についても議論されました。

HazAwareVRは、具体的な災害対策を学ぶための革新的な方法を提供し、より安全な社会の実現に貢献することを考え、開発を進めています。


今後もこの研究が、災害対応能力の向上に不可欠な役割を果たすことを願っています。



今回の発表会、会議は、白山の清々しい自然に囲まれた環境で行われ、参加者にとって新たな発見と学びの場となりました。

学術機関や行政とのさらなる協力の可能性を探る貴重な機会となり、今後の研究や開発への刺激となりました。

北陸先端科学技術大学院大学は、その先進的な取り組みを通じて、技術革新が社会に与える影響を拡大し続けることでしょう。


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