VRだけでは届かない現場へ——タブレットを併用した「同時受講型」教育の提案
- 広報SC
- 2 日前
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これまで当社は、VRデバイスを活用した「医療・災害体験」の教育設計と、現場で回る運用(導入→実施→振り返り→フォロー)を提案して参りました。 一方で近年、自治体・教育機関・医療機関の皆様から「タブレットで実施できる形も欲しい」というご要望を多くいただくようになっています。
本記事では、VRだけでは対応が難しい状況に対して、現場で実際に回している工夫と、タブレットを活用したサービス展開についてご紹介します。
VRの強みと、現場で起きやすい“壁”
VRは、当事者視点で危険認知や手順理解を促しやすく、短時間でも強い学習効果が期待できます。しかし運用現場では、次のような課題が起こりがちです。
VRは基本的に「一人しか見えない」(プレイヤーの視界が中心)
体験者が増えるほど、待ち時間が伸びる
授業や研修で「一度に多人数へ同じ内容を提示したい」場面では、台数が足りない
教育機関では特に、全員分のHMDを用意するのが難しい
当社ではこの課題に対して、まず現場で多く採用される方法として、外部モニタへの視聴画面投影を数多く行っています。 体験者の視界をモニタに映すことで、周囲の人も“何が起きているか”を共有でき、講師がポイント解説を挟める利点があります。
ただしそれでも、来場者が多い展示、授業コマが短い学校現場などでは、「全員に同時に届く」手段が必要になります。
タブレットが真価を発揮する場面
タブレットはVRの代替ではなく、VRの価値を拡張する運用装置として大きな効果を発揮します。特に次のような状況で有効です。
多人数が集まり、時間が足りない(授業・訓練・イベント)
一斉に同時受講させたい(学級、学年、職員研修)
HMDが十分に行き渡らない(教育現場・自治会・病院研修)
大型モニタ/プロジェクター投影で、講師が解説しながら進めたい
避難所の公衆衛生(感染対策)など、手順・判断基準を全員で揃えたいテーマ
タブレットは「全員が同じ情報を同時に受け取る」ことに優れています。 その結果、VRが得意な“個別の没入体験”と、タブレットが得意な“全体の共通理解”を組み合わせることで、学習設計が強くなります。
提案:タブレット提供による「同時受講型 防災・災害医療教育」
当社が提案したいのは、タブレットを用いて、一度に多くの人へ災害状況や避難所の公衆衛生教育へアプローチできる仕組みです。例えば、次のような展開が可能です。
1)プロジェクター/大型モニタでの一斉講義+演習
災害状況の可視化(起こりうる現象・危険箇所・避難行動)
避難所の公衆衛生(感染拡大を防ぐ動線・衛生行動・物資運用)
講師が要点を解説しながら進行し、理解を揃えます
2)タブレットでの個別学習(同時進行)
受講者が各自の端末で確認・復習
教室でも、研修室でも、避難所訓練でも運用可能
端末台数が限られる場合は班分けでも対応できます。
3)VRとのハイブリッド運用(最も現場で回りやすい形)
まずタブレット/投影で「共通理解」を揃える。
次にVR体験で「当事者感」を入れる(体験者は代表者でも良い)
最後に振り返りで「次に何をするか」を言語化し、行動へ落とします。
VRを“全員分やる”ことが目的ではなく、教育成果が出る形で回すことが目的です。そのために、タブレットは非常に合理的な選択肢になります。
「現場で回る」ために、当社が重視していること
どれほど良い教材でも、回らなければ成果は出ません。当社は、現場条件(人数、時間、会場、機材制約、講師体制)に合わせて、最初から運用を設計します。
VRが使える場面/使いにくい場面を切り分ける。
タブレット・投影・紙教材なども含め、最短で効果が出る導線にする。
授業、訓練、展示、それぞれで回し方を変える。
“体験した”で終わらせず、振り返りで行動へ接続する。
VRとタブレットは競合ではなく、現場に合わせて役割分担させることで、教育は強くなります。
「一度に多くの人へ届く」体験設計へ
災害の状況理解や避難所の公衆衛生教育は、個人の理解だけでなく、集団としての共通認識が重要です。
そのため、タブレットや投影による同時受講型の仕組みは、これからますます求められると考えています。
当社では、VRデバイスによる体験と、タブレットによる同時教育を組み合わせ、限られた時間・限られた台数でも成果につながる運用をご提案いたします。
「授業で一斉に見せたい」「研修参加者が多い」「避難所運営の衛生教育を広く届けたい」など、お困りごとがありましたら、ぜひご相談ください。 ▷ お問い合わせは、こちらからお願いいたします。
