白獅子が届けているものはVRではなく、研究を前に進めるための体験設計です。
- 広報SC

- 2 時間前
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株式会社白獅子は、災害、医療、教育、地域課題に関わるXRコンテンツや3DCG制作を行っています。 そのため、私たちの事業は「VRをつくる会社」「CGを制作する会社」と見られることがあります。
もちろん、それは間違いではありません。 私たちはVR、AR、3DCG、メタバース、映像表現などの技術を用いて、さまざまな体験型コンテンツを開発しています。
しかし、私たちが本当に届けたいものは、VRそのものではありません。白獅子が届けているものは、研究や教育、現場の課題を前に進めるための「体験設計」です。
技術は目的ではなく、研究と社会をつなぐための手段です
研究者や専門家が持つ知識は、とても高度で深いものですが、その知識が社会へ届くためには、専門用語や資料だけでは十分でない場面があります。
災害時に人はなぜ逃げ遅れるのか。 公衆衛生の場において、なぜ手順が守られないことがあるのか。 避難所では、どのような衛生管理や行動判断が必要になるのか。 高齢者や持病のある方を含め、災害時に一人でも多くの命を守るには、どのような教育が必要なのか。
これらの問いは、知識として説明することはできます。 しかし、実際に人の行動を変えるためには、「知っている」だけでは不十分です。
その場で何が起きるのか。自分ならどう判断するのか。何を見落とし、どこで迷い、どの行動が危険につながるのか。
そうした感覚を伴う理解がなければ、知識は行動へつながりにくいものです。
白獅子は、そこにXRや3DCGの技術を用いています。
目に見えにくい危険や、言葉だけでは伝わりにくい判断の難しさを、体験として共有できる形に変換するためです。
研究者の知見を、現場で使える体験へ変換する
私たちが大切にしているのは、単にリアルなCG / XR映像を作ることではありません。 重要なのは、研究者や専門家が持つ知見を、教育や訓練、現場運用の中で活用できる形にすることです。
たとえば防災分野では、地震、津波、火災、水害などの現象を、ただ迫力ある映像として見せるだけでは意味がありません。それを体験した人が、自分の地域、自分の生活、自分の職場や学校の課題として受け止められることが重要です。
医療や公衆衛生の分野でも同じです。手順を覚えるだけではなく、なぜその行動が必要なのか、どこにリスクが潜んでいるのかを、体験を通じて理解することが求められます。
白獅子の役割は、研究者や現場の方々が持つ専門的な知識を、第三者にも理解できる体験へ翻訳することです。そして、その体験が教育、訓練、啓発、導入支援、社会実装へつながるように設計することです。
「知識と言語の壁を超える」という理念
白獅子の理念は、「知識と言語の壁を超える」です。
ここでいう言語の壁とは、日本語と英語の違いだけを指しているわけではありません。 専門家と一般の方の間にある理解の差。研究室と現場の間にある認識の差。行政、医療、教育、企業、地域住民の間にある課題の見え方の違い。
そうした壁を超えるために、私たちは体験という方法を用いています。
体験には、言葉だけでは届きにくいものを伝える力があります。視覚、音、空間、距離感、時間の流れ、判断の迷い。それらを通じて、人は知識を自分のものとして受け止めることができます。
私たちが目指しているのは、単なる理解ではありません。「見た」で終わるのではなく、「変わる」こと。そして、実際の行動につながることです。
それが、白獅子の掲げる See, Change, Act! という考え方です。
コンテンツを納品して終わりではありません
白獅子の仕事は、コンテンツを納品して終わりではありません。 むしろ、納品後こそが本当の始まりだと考えています。
教育現場でどのように使うのか。展示会や防災訓練で、どのように多くの方に体験していただくのか。自治体や企業の担当者が、無理なく運用できる形になっているのか。体験後に、どのような振り返りや行動変容へつなげるのか。
これらを含めて設計しなければ、XRは一過性の体験で終わってしまいます。
白獅子が重視しているのは、現場で回ることです。短時間で体験できること。多くの人に届けられること。説明しやすいこと。教育や訓練の流れに組み込めること。そして、研究や実践の成果として次へつなげられること。
VRやCGは、そのための手段です。本質は、研究と現場をつなぎ、社会の行動を変えていくための設計にあります。
研究支援から社会実装へ
白獅子はこれまで、大学、病院、自治体、消防、教育機関、企業など、さまざまな方々と共に、災害や医療、防災教育に関するXRコンテンツの開発に取り組んできました。
そこでは常に、研究支援と社会実装の両方を意識しています。
研究として意味があること。教育として使えること。現場で運用できること。社会に還元できること。
この四つがそろって初めて、技術は本当の意味で役に立つものになると考えています。
私たちは、単に新しい技術を見せたいわけではありません。研究者や現場の方々が積み重ねてきた知見を、社会へ届けるための形にしたいのです。
そして、その体験を通じて、一人ひとりの判断や行動が変わり、災害時や医療現場、教育現場で守れる命が増えていくことを目指しています。
白獅子が創造するのは、未来の行動につながる体験です。
VRは目新しい技術として語られることがあります。 しかし、私たちにとってVRは、決して特別な演出のためだけのものではありません。
それは、まだ起きていない危機を学ぶための手段であり、まだ言葉になっていない知見を共有するための手段であり、研究と現場をつなぎ、社会の行動を変えるための手段です。
白獅子が届けているものは、VRではありません。 研究を前に進めるための体験設計です。
知識を体験へ。体験を行動へ。行動を社会実装へ。
これからも白獅子は、災害、医療、教育、地域課題に向き合う研究者、専門家、自治体、企業、教育機関の皆様と共に、知識と言語の壁を超える体験をつくり続けてまいります。 ▷ こちらへ研究支援の事例を一部掲載しています。




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