top of page

白獅子のくじらXRコンテンツと、私たちの開発領域について

医療、災害体験VR、多くの—お問い合わせいただく中で、私たちはこの2つの分野でのお仕事をご紹介する機会が多くあります。 実際、累計120,000人を超える体験者データの蓄積も、共同研究や自治体連携の実績も、この2分野でとくに厚みを持たせてきました。

ただ、私たちの仕事はそこだけにとどまりません。

研究支援でのご依頼があれば、防災や医療から離れた領域でも、同じ品質で、同じ姿勢でお引き受けしています。  その代表例が、日本鯨類研究所、東京海洋大学とのご縁の中で続けてきた、クジラのXRコンテンツ制作です。

このテーマについては、約8年にわたり、継続的に取り組んでいます。 今回は、その内容と、私たちが「制作のプロ」としてどのように関わっているかを、紹介いたします。

「くじら遊泳VR」—海の巨人と、5分間泳ぐ

私たちのクジラXRコンテンツの代表例が、「くじら遊泳VR(製作・著作:一般財団法人日本鯨類研究所)」です。 https://www.snowlion.co.jp/post/kuzira

体験時間は、約5分間。 360度のVR映像の中で、来場者はクジラと並んで海を泳いでいるかのような感覚を体験できます。

2025年7月29日から8月10日までは、和歌山県太地町の国際鯨類施設にて、夏休み特別展示として公開いたしました。 研究者・教育関係者・ご家族連れと、幅広い層にご体験いただきました。

体験できること

  • 360度VR映像による、没入型のクジラ遊泳体験

  • 骨格構造から体表質感まで、科学的に正確な3Dモデル

  • 実際の生息環境を忠実に再現した海中世界

  • 遊泳・潜水行動の観察

監修体制—日本鯨類研究所、東京海洋大学とともに

このコンテンツは、日本鯨類研究所および東京海洋大学・加藤名誉教授の監修のもと制作しています。

クジラの3DCGや海洋VR自体は、世界中に数多く存在します。 しかし、研究者の方々が「学術用途や教育現場でも使える」と頷ける品質に仕上げるためには、一段階上の精度が求められます。私たちが約7年このテーマに取り組んでこられたのは、その精度を出し続けるための仕組みを、研究機関の皆様と一緒に築いてきたからです。

1. 22mのセミクジラ骨格標本の、3Dスキャンデータを活用

東京海洋大学が所蔵する22メートルのセミクジラ骨格標本を3Dスキャンし、そのデータを基礎としてモデルを構築しました。 骨格構造、体表の質感に至るまで、推測ではなく実物に基づいた形状を再現しています。







2. 流体力学に基づく、自然な遊泳動作

巨大な生物の動きは、それらしく描くだけでは違和感が残ります。私たちは流体力学に基づいた挙動の設計を行い、遊泳・潜水時の身体のしなりまでを再現しました。


3. 海中環境の、丁寧なシミュレーション

水中光の挙動、CGの見栄えだけでなく、物理的な辻褄が合っていてはじめて、視覚は「本当にそこにいる」と多くの視聴者が納得出来る品質を目指しています。


4. 没入感と教育効果を両立させる、視点設計

VRコンテンツでは、カメラ位置・視野・速度感の設計が、体験の質を決定づけます。 VR酔いを抑え、かつ研究内容が自然に伝わる視点設計には、防災・医療VRで蓄積してきた体験データの知見も活きています。

私たち白獅子が、お引き受けしている仕事の範囲

クジラXRに限らず、私たちは提案・デザイン・開発・保守管理までを、一貫してお引き受けしています。

  • 提案・コンセプト設計:何を、誰に、どのように伝えるかの設計から伴走

  • 3DCG / 3Dスキャン制作:標本・現場・図面・写真からの精密モデリング

  • アプリケーション開発:Unreal Engine、Unityによる、PC / VR / スマートフォン対応

  • 撮影・編集・音声制作:360°撮影、ナレーション、効果音までを内製

  • 運用・保守管理:イベント現場での運営支援、コンテンツの改修・更新

研究機関の皆様、自治体の皆様、企業の皆様——それぞれのご事情に合わせて、企画段階から、長期にわたる保守・展開まで、窓口ひとつで完結する体制を整えています。

防災・医療を中心としつつも、領域は限定していません

私たちが日常的に向き合っている産学連携の実績は、以下のような広がりを持っています。

分野

主な連携先・内容

医療

岡山大学病院との共同研究

防災

京都大学、岡山大学、愛媛大学との共同研究、東京大学生産技術研究所RC-77へ参画

海洋生物

日本鯨類研究所、東京海洋大学との協力

産業

造船、航空機、重機、半導体分野などのビジュアライゼーション

文化財

比叡山延暦寺根本中堂改修プロジェクト(ARシステム開発協力)

防災・医療が普段のフィールドであることは確かですが、お題をいただけば、そこから少し離れた領域でも、同じ姿勢でしっかり取り組みます

クジラのテーマで約10年続けてこられたのは、研究者の皆様の専門知識への敬意を持ち、根気強い対話を重ね、細部の正確さに妥協しない——その積み重ねがあったからこそだと考えています。この姿勢は、どの分野のご依頼にも共通しています。

こんな方に、お役に立てます

研究機関・大学・博物館の皆様

  • 研究成果を、社会へ還元する新たな手段として

  • 学会発表、特別展示、教育プログラムへの活用

  • 研究データの3D化・VR/AR化のノウハウ提供

教育機関の皆様

  • 海洋環境・生物多様性の体験的学習

  • 教科書では伝えきれない対象を、生きた存在として伝える教材として

  • VRコンテンツ製作指導

自治体・公共施設の皆様

  • 海洋・水産文化を持つ地域での観光・教育コンテンツ

  • 鯨類施設、水族館、科学館での展示

  • 環境意識向上のための市民向けプログラム

企業の皆様

  • CSR・サステナビリティ活動の一環として

  • 海洋環境保全、生物多様性保全のための啓発コンテンツ


私たちは、「視覚体験として伝えたい課題に対して、応える側のプロフェッショナル」です。

防災や医療と並び、弊社のクジラXRは、その姿勢を最も長く続けてきたテーマの一つです。


「こんなテーマも頼めるだろうか?」というご相談こそ、ぜひお寄せください。 学術連携、開発受託、企画段階からのご相談もお引き受けしています。

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page