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災害体験VRを使った視察、勉強会開催

更新日:6 日前

はじめに:防災は全ての人に共通する課題

災害は政治的立場や思想を選ばず、地域に住むすべての人々に等しく影響を与えます。

だからこそ、私たち白獅子は「防災・減災」という分野において、党派を超えた連携こそが地域の安全と安心を守る最も重要な要素であると考えています。

この理念のもと、岡山県議会の複数の会派の皆様と継続的な意見交換を行い、災害体験VR技術を通じて地域防災力の向上に貢献する取り組みを進めています。


岡山県議会自民党県議団の視察訪問とその意義

視察概要

岡山県議会議員の松島県議を筆頭に、自民党青年部の方々が私たちの研究施設をご訪問くださいました。

この訪問は、単なる技術見学にとどまらず、地域の未来を担う政策決定者との深い対話の場となりました。

1. 災害体験VRのデモ体験と政策への活用可能性

ご訪問いただいた皆様には、私たちが開発した災害体験VRのデモを実際に体験いただきました。

特に注目されたのは、従来の防災訓練では再現困難な「心理的リアリティ」の部分です。

  • 避難判断の遅れの体感:なぜ人は災害時に逃げ遅れるのかを身体で理解

  • 地域特性に応じた災害シナリオ:岡山県特有の地理的条件を反映した訓練内容

  • 政策立案への示唆:住民啓発や防災教育政策への具体的な活用方法


参加された皆様からは「これまでの防災訓練とは全く違う学びがある」「実際の政策検討に活かせる具体的なヒントが得られた」といった評価をいただきました。


2. 企業の社会的役割と地域貢献への理解

私たちの会社がどのような経緯で設立され、現在の事業展開に至ったのか、そして地域社会への貢献をどのように位置づけているかについて詳しく説明いたしました。

特に重要だったのは、技術開発と社会実装の両立について共通理解を深めたことです。

VR技術は単なる「面白い体験」ではなく、実際に人命を救う可能性を持つ社会基盤技術であるという認識を共有できました。


3. 青年部との意見交換:次世代リーダーとの対話

自民党青年部、特に大学生を含む若手の方々との意見交換は、特に印象深いものでした。

彼らからは以下のような視点が提示されました。

  • デジタルネイティブ世代の防災観:SNSや動画配信を活用した新しい防災啓発手法

  • 大学生の立場からの地域防災参加:若い世代が地域防災にどう関わるべきか

  • 将来のまちづくりビジョン:20-30年後の岡山を見据えた長期的な防災戦略

これらの意見は、私たちの技術開発方針に新たな視点を提供し、より幅広い世代に響く防災教育コンテンツの必要性を再認識できる貴重な機会となりました。


防災における多角的な視点の重要性

防災政策には様々な角度からの検討が必要です。

今後、他の会派の皆様との意見交換も予定しており、以下のような多様な視点を取り入れていくことが重要と考えています。


包括的な防災政策に必要な視点

  • 住民目線の防災政策:行政主導ではなく、住民参加型の防災体制構築

  • 社会的弱者への配慮:高齢者、障がい者、外国人住民等への災害時支援体制

  • 地域格差の解消:都市部と中山間地域の防災格差をいかに埋めるか

これらの視点を統合することで、より包括的で実効性の高い防災戦略の構築が可能になると考えています。



白獅子の基本理念:「人と人をつなぐ防災技術」

私たちは特定の政治的思想や党派性を持たず、「地域の安全と安心」という共通目標に向かって、すべての関係者との協力関係を大切にしています。

この姿勢の背景には、以下の信念があります。

  • 災害時に守るべき命に、政治的立場の違いはない

  • 多様な視点こそが、より良い防災対策を生み出す

  • 技術は政治的道具ではなく、社会全体の共有財産である


実践的なアプローチ

私たちの災害体験VRは、単なる技術的な興味や政策的なパフォーマンスのためのものではありません。

実際の災害時に「隣の人の一言が命を救う」という現実を踏まえ、人と人とのつながりを強化する体験技術として開発されています。

この技術を通じて、政治的立場を超えて「地域で共に生きる人々」としての連帯感を醸成することが、私たちの最終的な目標です。


今後の展望:持続可能な超党派連携の構築

定期的な意見交換の制度化

今回の成功を受け、今後は定期的な超党派での意見交換会を実施していく予定です。

その結果、防災政策の継続的な改善と、新たな課題への迅速な対応が可能になると考えています。


地域住民参加型のプラットフォーム構築

政治家の皆様だけでなく、地域住民、専門家、企業が一体となった防災プラットフォームの構築を目指します。

VR技術を核とした体験型の議論の場を提供することで、より実践的で住民目線の防災対策を推進していきます。


全国展開への展望

岡山県での取り組みをモデルケースとして、他の自治体でも同様の超党派連携による防災力向上の取り組みを展開していく予定です。


技術と政治の健全な関係構築に向けて

私たち白獅子は、技術を通じて人々の防災意識を高め、自発的な行動を促す環境を作ることに主眼を置いています。

政治は手段であり、技術も手段であり、両方が「地域住民の生命と財産を守る」という共通の目的に向かって協力することで、初めて真に効果的な防災体制が構築できると信じています。

今回の岡山県議会自民党県議団の視察訪問との連携は、その第一歩として非常に意義深いものでした。 貴重な機会をご提供くださった松島議員、青年部の皆様へ感謝いたします。

この経験を活かし、今後も党派を超えた地域防災の向上に貢献してまいります。

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