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高知、環太平洋防災推進拠点——地域から世界へ、体験で動く防災の次段階

株式会社白獅子は現在、高知における新たな拠点として、「環太平洋防災推進拠点」の創設に向けた準備を進めています。

現在、高知県とのやり取りを重ねながら拠点場所の検討を行っており、すでにスタッフ1名が現地に滞在し、高知での防災推進に向けた活動を開始しています。


私たちが高知を重要な場所として捉える理由は明確です。

高知は、太平洋に開かれた地域であり、地震・津波・豪雨・土砂災害といった多様な自然災害リスクに向き合ってきた土地です。

同時に、地域のつながり、教育、産業、一次産業、観光、移住といった暮らしの基盤を、災害と切り離さずに考えなければならない場所でもあります。

だからこそ高知は、単なる「災害対応の現場」ではなく、これからの防災を社会実装するための前線基地になり得ると考えています。


白獅子はこれまで、医療・災害・教育分野を中心に、3DCG/XRを活用した体験型コンテンツの開発を進めてきました。

私たちが一貫して重視してきたのは、知識を伝えるだけで終わらせないことです。

人は、知っているだけでは動けません。

実際の現場では、「見た」「感じた」「自分ごととして想像できた」という体験が、判断や避難行動を変えます。

そのため私たちは、See, Change, Act——「見て、変わり、動く」という流れを、災害教育や訓練の中にどう実装するかを考え続けてきました。


高知で構想している拠点は、単なる事務所や営業拠点ではなく、地域の防災課題を可視化し、自治体・学校・医療機関・企業・研究者と連携しながら、体験を通じて行動変容を生み出す実証と実装の場にしたいと考えています。 VRやXRによる災害体験、避難所運営や公衆衛生に関する教育、タブレット等を併用した多人数向けの訓練設計、地域特性を踏まえた教材開発、研究成果の社会実装支援——そうした取り組みを、高知という地域に根ざしながら展開していく構想です。


そして、この拠点は高知だけに閉じるものではありません。

私たちが掲げる「環太平洋」という言葉には、日本国内の地域課題を起点にしながら、同じように地震、津波、台風、豪雨、感染症、避難所運営などの課題を抱える太平洋沿岸・環太平洋地域へ知見を接続していくという意思を込めています。

これまで日本各地での防災技術発信、台湾での講演・交流などを通じて感じてきたのは、防災はローカルな課題であると同時に、国境を越えて共有される課題でもある、ということです。

だからこそ、高知に置く拠点は、地域のための拠点でありながら、将来的には環太平洋の研究者、実務者、自治体、教育機関とつながるための接点にもなります。

また私たちの災害体験VRは、「怖さを伝えるもの」だけで終わりません。

災害の現実に向き合いながらも、その先にある地域の継続、産業の維持、人材育成、移住・定住、観光、医療、教育まで見据えて、防災を社会の基盤として再設計していきたいと考えています。

その意味で、高知における環太平洋防災推進拠点の創設は、新しい場所を増やすことではなく、地域から世界へ、防災を実装する新しい回路をつくることに他なりません。


白獅子はこれからも、「知識と言語の壁を超える」という理念のもと、体験によって人の理解と行動を変える仕組みを育てていきます。

高知から始まるこの挑戦が、地域の防災力を高めるだけでなく、環太平洋の未来に向けた新しい連携の起点となるよう、丁寧に歩みを進めてまいります。

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