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一般社団法人エンジニアリング協会ご視察のご報告と展望

一般社団法人エンジニアリング協会の皆様にご来訪いただき、90分にわたるセッションにて弊社の災害体験VRおよび労働災害VRの企業向けBCP支援をご紹介しました。

  • 災害体験VR地震・水害・火災などをリアルに再現し、危機対応力と社員教育を強化するプログラム。

  • 労働災害VR工場作業のオペレーションと労災事故を体験し、現場での危険回避行動の習慣化を支援。

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私たち白獅子の大きな強みは、“体験”を単なるイベントで終わらせず、行動データの取得と分析による効果の数値化を重視する点にあります。

このアプローチは、2024年ジャパン・レジリエンス・アワードを受賞した当社独自の「行動変容型を促すVRコンテンツ開発」に基づくものであり、チーム別傾向・職場の意識差・落とし穴となる場面などを可視化することが可能です。  ​『心理学×VRで火災による死者をゼロへ』 


災害をVRで疑似体験する多くの参加者からは、「怖かったので気をつけたい」といった声も寄せられる事が多いとは推察されます。 しかしその背後にある個人差や経験の隔たりを数値で評価し、改善指標として提示することこそが、本質的な安全文化の定着につながると確信しています。

今回の視察は、産業界におけるVRの実用性を具体的に示す貴重な機会でした。

今後もエンジニアリング協会の皆様をはじめ、様々な業界と連携し、技術と教育の両面から安全・防災の進化を支えてまいります。


データ取得・数値化で“体験”を“行動”へ変える 防災・労災VRの真価とは

なぜVRにおいて「データ」が重要なのか?


  • 根拠ある改善が可能になるから

    単なる「怖かった」「ためになった」といった感想だけでは改善点を特定できません。

    それに対し、データがあれば「どの場面でつまずいたか」「どの行動が不足していたか」を可視化できます。

    (ただのゲーム大会では意味がありません。)

  • 行動変容の評価ができるから

    行動前後での意識や判断プロセスの違いを定量的に把握することで、訓練の効果や習慣化の進捗を示せます。

  • 安全文化・教育の説得力を補強できるから

    リーダーや行政などへの説明にも、「数値でこう変わった」と示せる点は非常に強みになります。


私たちが「データ取得・分析」で秀でている理由

1. ジャパン・レジリエンス・アワード受賞の「行動変容型VR」手法を確立

VR体験の後に取得する行動ログ(移動経路、遅延時間、選択ミスなど)を分析することで、個人やチームの傾向、課題点を特定し、改善施策に反映しています。


2. 具体的な数値化による成績比較が可能

  • 建設現場などの高リスク訓練では、VR訓練により事故率が低下したという報告があり、実証済みのエビデンスをベースにしています。

  • 多くの文献では、VR訓練後の行動定着が高まり、near missが45%減、lost time injuriesが25%減という報告もあります。

     ▷ 参考資料【労災防止 × VR教育】体験型VRで“安全な技術継承”を実現する」 

  • 世界的にも、受講生の集中度が上がり、訓練後に自信を持つ割合が増え、記憶保持も大幅改善など、多くの実証結果が出ています。


3. 技術基盤とシステム環境の優位性

当社の労災VRソリューションは、

  • 高品質3DCGと低レイテンシ設計による没入体験

  • 遠隔からの複数人同時ログインシステム(例:Photon サーバー実装)

  • 行動を計測・可視化する分析フレーム、同時翻訳機能といった機能をオプション搭載し、他社製品との差別化を図っています。


データで示す“教育効果”の価値

これらの取り組みを通じて得られるのは、単なる「体験」以上のものです。

それは、行動変容を裏付ける“学び”や“習慣化プロセス”であり、安全文化を長期的に定着させるための圧倒的な根拠になります。

例えば、

  • 「なぜ事故が起こるのか?」を実体験として理解し、数字で示すことで企業や行政の意思決定を促す説得力に変わる

  • 練習後の習熟度や意識の変化を「データで可視化」することで、教育投資の効果を明確にできる

  • 安全文化の育成では“言い続けるより数値を見せる”ことが効果的


これからの展開へ

今後は、取得したデータ分析をさらに自動化・高度化し、リアルタイムのフィードバックやカスタムレポートによる差別化を図っていきます。

また、災害VRと労災VRの成果を統合し、「安全・防災教育統合プラットフォーム」として、自治体、企業、教育機関に展開する予定です。

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