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第14期を迎えて ― 伝承を未来へ渡すために
2026年8月1日、株式会社白獅子は第14期目を迎えました。
ひとえに、多くの方に支えていただいたおかげです。
—と、こう書くと定型の一文になってしまいますが、この一年を振り返るほど、これは本当に文字通りのことだったと思わされます。
監修をお引き受けくださった研究者の皆様。現場で災害体験VRを回してくださった自治体・消防・学校のご担当者。研究室で議論に付き合ってくださった大学生の皆さま。視察に足を運んでくださった方々。日頃ご支援ご指導くださっているインキュベータ、また金融機関、行政、団体の皆様。そして、社内で日々活動し続けている会社の猫さん(他社様でいうスタッフさん)。
白獅子の13年は、そのどれが欠けても成り立ちませんでした。
あらためて、心より御礼を申し上げます。
第14期の初めにあたり、今、私たちがどこに立っていて、どこへ向かおうとしているのかを書かせてください。

春名義之
9月3日読了時間: 13分


陰影録 第十八灯『同じ時を、見るために』
季語、というものがあります。
俳句には、季節を表す言葉を必ず入れる、という約束事がある。
「雪」なら冬、「月」なら秋、「花」なら春。
この一語が入っていなければ、句として成立しない、とまで言われます。
十七音のうちの、貴重な数音を、季節の指定に使わねばならない。
ずいぶん窮屈な決まりだ、と私などは思います。
なぜ、そんな規則ができたのでしょう。
風流を尊んだから、でしょうか。
私の雇う人間たちに調べさせてみたのですが、少し意外に思いました。
理由は、ニゃんと、もっと、実務的だったのです。

白社長
9月3日読了時間: 9分


浜松市防災学習センター「はま防〜家」— 災害体験VR、継続運用について
先日、静岡県浜松市を訪問し、浜松市防災学習センター「はま防〜家」にお伺いしてまいりました。
弊社の災害体験VRを納品をさせていただいてから、4年目になります。
今回は定期的に行っている訪問から、現地に立ち、VRが変わらず設置され、日々来館者の皆様にご体験いただいていること、そして「一度きりのイベント」ではなく、地域の防災教育コンテンツとしてしっかりと根を張っていることを、確認出来ています。
その報告を、ここに記してまいります。

広報SC
9月2日読了時間: 11分


陸上自衛隊 富士駐屯地へ ― 富士調査研究会同に出展
2026年8月25日から27日までの三日間、静岡県の陸上自衛隊富士駐屯地で開かれた「令和8年度 富士調査研究会同」に、株式会社白獅子として出展してまいりました。
会場にブースをかまえ、これまで手がけてきた災害体験VRを展示し、多くの方にゴーグルを装着して体験していただきました。
三日間、さまざまな立場の方と情報交換の機会をいただきました。
私たちにとっては、学ぶことのほうがはるかに多い時間でした。
備える人を増やすことは、現場へ向かう人を守ることでもある。
私たちが災害体験VRを作り続けている理由は、この一行に尽きます。

広報SC
8月31日読了時間: 6分


陰影録 第十七灯『萌え出づる』
千三百年ほど前の、ある春の日のことです。
志貴皇子という人が、水辺を歩いていて、足を止めました。
岩の上を、雪解け水が、勢いよく流れ落ちている。そ
の傍らに、蕨が、ちいさな拳を握るような形で、芽を出していた。それだけのことです。
それだけのことを、この人は、三十一文字にしました。
石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
―岩をほとばしる滝のほとりに、蕨が萌え出ている。ああ、春になったのだなあ。
万葉集の巻八、四季ごとに編まれた、その春の巻の、いちばん最初に置かれている歌です。詞書には「志貴皇子の懽(よろこ)びの御歌一首」とある。
よろこびの歌、と、わざわざ断ってある。

白社長
8月23日読了時間: 12分


陰翳録 第十六灯『わたつみ・後』
このほか、この時期には、遠い台風が押し送る土用波が高くなり、クラゲも増えます。
つまり「盆を過ぎたら海に入るな」は、伝承の衣をまとった、実に正確な警告だったのです。
ここで、私が、感心するのは、その伝え方です。
「この時期は、離岸流の発生する条件が整いやすく、遊泳には十分な注意が必要です」―正しい。
まったく正しいのですが、これを聞いて、海をやめるでしょうか。素直にうなずくでしょうか。おそらく、「まあ、大丈夫だろう」と言って、入っていく人もいます。
ところが、「引かれるぞ」と言えば、届く人もいる。
第十一灯で、私は、洪水の戒めを天狗の物語に包んだ、昔の人の知恵について書きました。あれと、まったく同じ手つきです。目に見えない危険に、「引く者がいる」という、目に見える姿を与える。海の底知れなさに、「わたつみ」という神の名を与えたのと、根は、一つです。
人は、名と、物語という取っ手を付けることで、はじめて、恐ろしいものを、子や孫に手渡せるかたちに、変えることができた。

白社長
8月15日読了時間: 10分


陰影録 第十五灯『わたつみ・前』
私たちが「海」と眺めている水面は、この巨大な暗黒の、薄皮一枚にすぎません。
そして、その闇へ、みずから潜っていく者がいる。鯨です。体長十八メートルのマッコウクジラは、真っ暗な深海へ、千メートル、時に二千メートルより深く潜り、一時間半も息を止め、超音波でダイオウイカを探して狩る、地球最大の歯を持つ狩人です。

白社長
8月14日読了時間: 10分


クジラ博士になろう2026 ― 国際鯨類施設に「クジラ遊泳VR」と「クジラAR」を出展しています。
エントランスホールで、クジラの「実物大」に出会う
会場のエントランスホールには、クジラバルーン、クジラの頭部模型、ニタリクジラの実物大幕、鯨工芸品やパネルが並びます。
その一角で、弊社が提供したクジラ遊泳VRとクジラARをご体験いただけます。
クジラという生きものの何が伝わりにくいかというと、やはり「スケール」です。
全長〇メートル、体重〇トンと数字で聞いても、頭の中で像を結ぶのは簡単ではありません。
VRでクジラの泳ぐ海に入り、ARで目の前に実寸大のクジラを立ち上げる。
そのとき初めて、見上げるという身体の実感を伴って、大きさが自分のものになります。
今年度も多くの方にご体験いただき、昨年以上のご好評をいただいています。
子どもたちが声を上げ、そのまま隣の展示へ走っていく—その動線こそが、私たちが目指してきたものです。

広報SC
8月14日読了時間: 3分


なぜ、CG制作会社が防災をやっているのか
続いていたのは、地域の方が自分たちで防災コンテンツを制作し、それを地域で見せていたときでした。
兵庫県立龍野北高等学校では、生徒の皆さんがご自身の通学路や町を調査し、危険な場所を洗い出し、避難行動を考え、それをVRとして形にする授業を継続されています。
完成した作品は、地域のお祭りや県のイベントにおいて、来場された方々にご覧いただきました。
そこで起きたことは、私たちの想像を上回るものでした。
防災にもVRにも関心をお持ちではなかった来場者の方が、「近所の高校生がつくったから」という理由で体験してくださる
体験のあと、家族と防災の話をしようと思った、とおっしゃる
卒業された生徒さんが、休暇を使って後輩の制作を手伝いに来られる(私たちがお願いしたわけではありません)
さらに、この授業は年度をまたいで継続しています。

広報SC
8月11日読了時間: 9分

XR / Metaverse & 3DCG
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