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執筆者の写真春名義之

「心理学×VR」技術で火災死者ゼロを目指す:国土強靭化レジリエンスアワード2024での優秀賞受賞

更新日:11月21日

2024年4月23日、東京日比谷のイイノホール&カンファレンスセンターで行われた「国土強靭化レジリエンスアワード2024」の授賞式において、岡山大学、岡山市消防局と共に私たちは優秀賞を受賞しました。 この受賞は、火災による被害を減少させることを目指す私たちの研究プロジェクト「心理学とVRを用いた火災時の判断支援」が、その社会的影響と革新性を高く評価された結果です。


受賞の背景

この共同研究は、岡山市消防局予防課と岡山大学教育学研究院の行動心理学専攻、岡崎善弘准教授の心理学の分野での行動分析のもと、VR技術を活用して火災時の正確な行動を促進する方法をVR空間の中で、体験者の行動履歴を取得する技術を用いて実験と検証を進めています。


火災による死傷者を減らす新たな手法として、2020年度から研究を続け、多くの方の支援を得ながら現在も継続されています。また展開されているVRコンテンツは、実際の住宅で発生する台所でのコンロ火災をもとにシナリオやシステムをデザインし、物理演算シミュレーターで演算され書き出されたデータを元に開発しているため、参加者にリアルな災害状況を体験させることが可能であり、同時に非常時の適切な対応を学ぶ機会も提供しています。


式典には、岸田文雄首相や国土強靭化担当大臣をはじめ、多くの閣僚、政府関係者が参列し、今回受賞に至った自治体、研究機関、企業の貢献に対して高い評価を行いました。


また自治体関係者や市民の皆様からは、これまで弊社のVR体験のリアリズムと教育的価値が特に高い部分について、日頃から多くのご評価をいただいています。


その取り組みと、今日までの結果も今回の受賞へと繋がり、VRの技術を用いた教育の更なる発展に寄与したいと考えています。


教育への影響と今後の展望

今回の受賞は、XR技術が教育や訓練において、有効な手段の一つである可能性を示しています。

また、他の受賞者の方で、VRの技術を用いた災害教育シミュレーターを用いた取り組みで受賞された方もおられ、VRの技術が社会へ浸透していいることも伺える機会となりました。

今後、私たちは国内外のさまざまな地域でこの技術を展開させ、防災教育の基準を高めることに貢献したいと考えています。

結び

私たち研究チームが賞を受賞し我が国から評価を受けたことは、今回の研究の方向性が社会にとって必要とされていると改めて認識出来ました。


この受賞を契機に、私たちは災害発生時の人々の行動へ向け意識向上を目指し、より多くの命を救うためのに日々、教育と訓練に携わり活動する皆様の「力」になれる様、努力を惜しまず新たな一歩を踏み出します。


私たちの一つの目標は、「災害や医療の分野で世界一のXR技術を提案する企業になる」ことです。


この目標に向かい、世界中の様々な地域で自然災害、気象災害、また労働や人災に対する防災減災意識を高めるため、研究者、指導者、教育者の方々と連携し共に、これからも、より密接に歩んで参ります。


私たちの技術が、より多くの方々に対し心理的、物理的、文化的安全を提供し、他の防災減災、自助共助の意識向上に関する素晴らしい取り組みを行っている受賞者の皆様と共に、国土強靭化、災害に強い国づくりの実現に私たちも貢献できますと幸いです。 最後に研究チームの皆さんと、研究、開発を日々支えている白獅子の貴重な仲間と、ご支援くださっている皆様に心から深く感謝申し上げます。 2024年4月23日 株式会社白獅子 代表取締役/春名義之




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