VRで変わる薬学教育の未来〜沢井製薬・岡山大学病院薬剤部との共同開発が実現した"実践力を育てる学習"〜

沢井製薬様と岡山大学病院薬剤部との共同プロジェクトにより、次世代の薬剤師教育を革新するVRトレーニングシステム「KimBen pharma VR」を開発いたしました。 私たち白獅子は、災害・医療・教育分野に特化した3DCG・VRコンテンツの開発を行う企業として本ブログでは、この取り組みの詳細と今後の展望についてご紹介します。

VRを使用した学習環境がもたらす薬剤師教育の変革

医療現場で求められる薬剤師の役割は、単なる調剤業務から患者中心の包括的な薬学的管理へと大きく変化しています。

このような背景の中、岡山大学病院薬剤部の木村郁哉薬剤師が起業した岡山大学発ベンチャー・株式会社Medswell、サワイグループホールディングス株式会社、そして当社白獅子（Snowlion.Inc）の三者が共同で開発した「KimBen pharma VR」は、従来の座学では体験できない実践的なスキルを育成する新たな教育ツールとして注目を集めています。

三者協働による次世代教育システム

このVR教材開発においては、各社の強みを最大限に活かした協働体制が構築されました。

• 株式会社Medswell：岡山大学病院薬剤部の木村郁哉薬剤師が設立した岡山大学発ベンチャー企業として、薬学的知識と臨床経験に基づくコンテンツ設計

• サワイグループホールディングス株式会社：ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーとして、医薬品に関する専門知識の提供と資金的支援

• 株式会社白獅子（Snowlion.Inc）：医療・災害分野に特化したVR技術で、リアルな患者宅環境の3DCG開発とインタラクティブなシステム構築

  岡山大学での掲載記事は、こちらからご覧ください。 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id13276.html

  
  

VR空間で学ぶ臨床判断力 - システムの特徴と機能

「KimBen pharma VR」は従来の教育手法とは異なる、没入型の学習体験を提供します。

主な特徴は以下の通りです。

1. リアルな患者環境での臨床体験

VR空間内では、70歳の独居患者の自宅という設定で、学習者は以下のような観察と判断を行います：

• 生活環境の観察：リビングルームなど日常生活空間から患者の生活習慣を読み取る

• 服薬状況の確認：お薬カレンダーの残薬状況、薬の配置場所、使用頻度などを観察

• デバイス使用状況の評価：喘息吸入器などの医療機器が適切に使用されているかを確認

• デジタル健康情報の活用：PHR（Personal Health Record）が確認できるスマートフォンから健康データを収集

  
  

2. インタラクティブな学習と評価システム

• 自由な空間探索：VR空間内を自由に移動し、様々な角度から情報収集が可能

• 判断プロセスの可視化：学習者の視線移動や情報収集のプロセスをデータとして記録

• フィードバックシステム：経験豊富な薬剤師からのリアルタイムフィードバックにより、臨床判断のポイントを学習

  
  

実践からの声 - 研修参加者と指導者のフィードバック、ご体験いただいた方からの声と疑問への回答

Q: スマートフォンで同じことはできないか？

A: 技術的には可能ですが、没入感と学習効果に大きな差があります。スマートフォンでは画質が損なわれ、操作性も限定的となります。

VRゴーグルを使用することで、実際に患者宅を訪問しているような臨場感が得られ、空間認識能力も含めた総合的なアセスメントスキルを養うことができます。

将来的にはスマートフォン用のインターフェースも改良予定ですが、現状では没入型VRの学習効果が最も高いと考えています。

Q: 薬を半分しか飲んでいないなど、確認部分のバリエーションやランダム設定は可能か？

A: 完全に可能です。現在はバージョン1の段階ですが、シナリオのバリエーションやランダム要素の追加は技術的に容易に実装できます。

監修者のご要望に応じて、様々な服薬状況や生活環境の組み合わせを設定することで、より多様な臨床パターンへの対応力を養う機能拡張が可能です。

Q: 薬剤師の方の患者さんとの対話型コンテンツ開発は可能か？

A: 対話型コンテンツの開発は当社の強みの一つです。

現在開発中の次期バージョンでは、音声認識AI技術と自然言語処理を組み合わせたインタラクティブな患者応対シミュレーションを実装予定です。

これにより、服薬指導や患者教育、副作用モニタリングなどの場面における対話スキルを効果的に訓練できるようになります。

さらに実際の症例に基づいた対話シナリオを構築し、リアルな医療コミュニケーションの練習が可能となります。

Q: VR空間内で薬の投与等は可能か？

A: 可能です。

当社のVRシステムでは、コントローラーのボタンそれぞれに機能を割り当て、必要な動作を設定することで、ほぼすべての医療行為をシミュレートできます。

例えば、薬の準備、用量調整、投与経路の選択、注射手技、点滴の管理など、実際の手技に近い形で体験学習が可能です。

また、ハプティックフィードバック（触覚フィードバック）機能を搭載したコントローラーを使用することで、より精密な手技のトレーニングも実現できます。

Q: 複数人同時ログインでセミナー等の開催は可能か？

A: すでに弊社の開発、提供している「労働災害防止VR」などで実装済みの機能です。Photonサーバーを使用した複数人同時ログインシステムにより、遠隔地からの参加者を含めたグループ学習が可能となっています。

現在、看護学科向けに開発した複数人ログイン・文字と音声チャット・VR空間内での動画コンテンツ上映システムのプロトタイプが完成し、試験運用中です。

このシステムは「KimBen pharma VR」にも適用可能で、オンライン研修やセミナーの開催に活用できます。特筆すべき点として、Gドライブと連携した動画共有機能や、オプションで同時翻訳機能も利用可能なため、国際的な薬学教育の場でも活用できます。

Q: 新人へ言いにくいことをVRで機械的に指導できないか？

A: 本システムの主要な価値提案の一つです。

対面では伝えにくい指導内容でも、VR空間内では客観的なデータとして可視化することができます。

例えば、確認すべき事項の見落とし、優先順位の誤り、観察の不足などを数値化・映像化することで、個人に対する評価ではなく、客観的な学習ポイントとして伝えることが可能です。

システムが機械的に評価することで、感情的要素を排除した純粋な能力向上に焦点を当てた指導が実現します。

Q: 学会の時、例えば前列の人全員が同時体験出来ないか？

A: 技術的には完全に実現可能です。

Photonサーバーによる同期機能に加え、QRコードを活用したスマートフォン連携システムを開発しており、VRゴーグル装着者の視点をスマートフォンやタブレット、プロジェクター画面でリアルタイム共有することができます。

これにより、発表者1名がVRゴーグルを装着し、その視点や操作を会場の参加者全員がリアルタイムで体験するといった、学会発表や大規模セミナーでの活用が可能となっています。 注釈：本Q&Aセクションについて

上記Q&Aセクションでは、内容に応じて以下の分担で回答しています：

• 薬剤・薬学教育に関する専門的質問

  → 株式会社Medswell（岡山大学病院薬剤部の知見に基づく回答）

• VRシステム・技術的実装に関する質問

  → 株式会社白獅子（開発側としての技術的回答）

各回答は、それぞれの専門分野における知見に基づいており、両社の協働により、専門性と実現可能性の両面から充実した情報提供を目指しています。

目指すべき教育的価値の展望

VRを活用した薬剤師教育システム「KimBen pharma VR」の開発において、チームが目指している教育的価値は以下のような側面があります。

• 実践的な学習環境の創出：実際の医療現場で遭遇する状況を疑似体験できるVR空間を通じて、学習者が安全な環境で「現場を意識した学習」ができる機会を提供します。

• 教科書や講義だけでは得られない臨場感ある学習体験により、知識とスキルの統合を促進することを目指しています。

• 学習への心理的ハードル低減：ゲーミフィケーション要素を取り入れたユーザーインターフェースにより、特に若手薬剤師にとって親しみやすく、失敗を恐れずチャレンジできる学習環境の構築を重視しています。

• テクノロジーの力を借りて「学ぶことの楽しさ」を再発見できるデザインを追求しています。

• 継続的な学習意欲の喚起：「また参加したい」と思える魅力的なコンテンツ設計により、薬剤師の生涯学習への意欲を高めることを重要な目標としています。様々なシナリオやレベル設定により、成長実感と新たな挑戦を継続的に提供する仕組みづくりを進めています。

さらに、このシステムを通じて世代間の知識・経験伝達を促進する可能性も追求しています。

ベテラン薬剤師の視点や思考プロセスをVR体験とフィードバックの中で可視化することで、暗黙知の伝承を効率的に行う新たな教育モデルの確立を視野に入れています。

これにより、薬剤師の世代を超えた専門知識と経験の継承という課題に対する有効なソリューションとなることを目指しています。

今後の展開と可能性

VRを活用した薬剤師教育の今後の展開として、以下の方向性を計画しています。

1. コンテンツの拡充

現在は在宅訪問を想定したシナリオが中心ですが、今後は「病棟版」の開発も進行中です。病棟内での薬剤管理、多職種連携、急変対応など、より複雑な臨床状況を再現するVR環境を構築していきます。

2. 評価システムの標準化

このVRシステムを通じて得られるデータを活用し、薬剤師の臨床判断能力を客観的に評価する基準の確立を目指しています。

これにより、薬剤師教育の質の標準化と継続的な能力開発のためのツールとして活用できます。

3. AIとの連携による個別化学習

学習者のVR内での行動パターンやデータを分析し、AIが個々の学習者の強みと弱みを特定、最適な学習コンテンツを提案する個別化学習システムの開発も視野に入れています。

4. 地域医療への貢献

在宅医療や地域包括ケアが重視される中、地域の薬局薬剤師がVR学習を通じて在宅医療のスキルを向上させることで、地域医療の質向上にも貢献できると考えています。

まとめ：テクノロジーが切り拓く薬学教育の未来

「KimBen pharma VR」の開発と導入は、単なる新しい教育ツールの採用ではなく、薬学教育のパラダイムシフトを象徴するものです。

VRの特性を活かした「見る」から「気づく」、そして「行動へ」つなげる学習サイクルは、実践的な臨床能力を養う上で極めて効果的であることが示されています。

私たち株式会社白獅子は、沢井製薬様、岡山大学病院薬剤部との協働を通じて、テクノロジーの力で医療人材育成に貢献する取り組みを今後も推進してまいります。

医療現場を支える実践的な学びを形にするために、常に最先端の技術と教育理論を融合させた実践的なソリューションの開発に私たちのチームは邁進いたします。

本コンテンツについての導入、説明のお問い合せについては、Medswwll様までご連絡ダサい。 https://medswell.jp/

共同開発・お問い合わせについては、以下までご連絡ください。 https://www.snowlion.co.jp/production EN

The Future of Pharmaceutical Education Transformed by VR ~ "Practice-Building Learning" Realized Through Joint Development with Sawai Pharmaceutical and Okayama University Hospital Pharmacy Department ~

"Practice-Building Learning" Realized Through Joint Development with Sawai Pharmaceutical and Okayama University Hospital Pharmacy Department

Through a collaborative project between Sawai Pharmaceutical and the Pharmacy Department of Okayama University Hospital, we have developed "KimBen pharma VR," a VR training system that revolutionizes next-generation pharmacist education.

As Snowlion.Inc, a company specializing in the development of 3DCG and VR content for disaster, medical, and educational fields, we would like to introduce the details of this initiative and our future outlook in this blog.

Transforming Pharmacist Education with VR Learning Environments

The role of pharmacists in healthcare settings has significantly evolved from simple dispensing duties to comprehensive patient-centered pharmaceutical management.

Against this backdrop, "KimBen pharma VR," jointly developed by three parties—Medswell Inc. (an Okayama University venture founded by pharmacist Ikuya Kimura from Okayama University Hospital Pharmacy Department), Sawai Group Holdings Co., Ltd., and our company Snowlion.Inc—has garnered attention as a new educational tool that cultivates practical skills that cannot be experienced in traditional classroom learning.

A Next-Generation Education System Through Three-Party Collaboration

In the development of this VR educational material, a collaborative framework was established that maximizes the strengths of each company:

• Medswell Inc.: As an Okayama University venture established by pharmacist Ikuya Kimura from Okayama University Hospital Pharmacy Department, they provided content design based on pharmaceutical knowledge and clinical experience.

• Sawai Group Holdings Co., Ltd.: As a leading company in generic pharmaceuticals, they provided specialist pharmaceutical knowledge and financial support.

• Snowlion.Inc: Specializing in VR technology for medical and disaster fields, they developed realistic 3DCG patient home environments and built interactive systems.

  
  

Learning Clinical Judgment in VR Space - System Features and Functions

"KimBen pharma VR" offers an immersive learning experience that differs from conventional educational methods.

The main features are as follows:

1. Clinical Experience in Realistic Patient Environments

In the VR space, set as the home of a 70-year-old patient living alone, learners make the following observations and judgments:

• Observing the Living Environment: Interpreting the patient's lifestyle habits from living spaces such as the living room

• Checking Medication Status: Observing medication calendar's remaining pills, medication placement, frequency of use, etc.

• Evaluating Device Usage: Checking whether medical devices such as asthma inhalers are being used properly

• Utilizing Digital Health Information: Collecting health data from smartphones where PHR (Personal Health Record) can be checked

  
  

2. Interactive Learning and Evaluation System

• Free Space Exploration: Ability to move freely within the VR space and gather information from various angles

• Visualization of Judgment Process: Recording data on learners' eye movements and information gathering processes

• Feedback System: Learning clinical judgment points through real-time feedback from experienced pharmacists

  
  

Voices from Practice - Feedback from Training Participants and Instructors, Responses to Questions from Those Who Have Experienced It

Q: Can't the same thing be done on a smartphone?

A: While technically possible, there's a significant difference in immersion and learning effectiveness. On smartphones, image quality is compromised, and operability is limited. Using VR goggles provides a sense of presence as if actually visiting a patient's home, allowing you to develop comprehensive assessment skills including spatial recognition abilities. We plan to improve smartphone interfaces in the future, but currently believe immersive VR offers the highest learning effectiveness.

Q: Is it possible to have variations or random settings for confirmation aspects, such as only taking half of the prescribed medication?

A: Absolutely possible. We're currently at version 1, but adding scenario variations and random elements is technically easy to implement. Based on supervisors' requests, we can set up various combinations of medication status and living environments to enhance capabilities for responding to more diverse clinical patterns through functional expansion.

Q: Is it possible to develop interactive content between pharmacists and patients?

A: Developing interactive content is one of our strengths. In the next version currently under development, we plan to implement interactive patient response simulations combining voice recognition AI technology and natural language processing. This will enable effective training of conversational skills in scenarios such as medication guidance, patient education, and side effect monitoring. Furthermore, dialogue scenarios based on actual cases will be constructed to enable practice of realistic medical communication.

Q: Is it possible to administer medications in the VR space?

A: Yes, it is possible. In our VR system, functions can be assigned to each controller button, setting necessary actions to simulate almost all medical procedures. For example, experiential learning is possible in a format close to actual techniques for medication preparation, dosage adjustment, selection of administration routes, injection techniques, and infusion management. More precise technical training can also be achieved using controllers equipped with haptic feedback functions.

Q: Is it possible to hold seminars with multiple simultaneous logins?

A: This is a feature already implemented in our developed and provided "Labor Accident Prevention VR" and other systems. Group learning including remote participants is possible through a multiple simultaneous login system using Photon servers.

Currently, a prototype of a multiple login system with text and voice chat, and a video content screening system in VR space developed for nursing departments has been completed and is in trial operation.

This system can also be applied to "KimBen pharma VR" and utilized for online training and seminars. A notable point is that it features video sharing functionality linked with Google Drive and optional simultaneous translation, making it usable in international pharmaceutical education settings.

Q: Can VR be used to mechanically instruct new employees about things that are difficult to say directly?

A: This is one of the system's key value propositions. Content that is difficult to convey face-to-face can be visualized as objective data in VR space. For example, missed items that should be checked, errors in prioritization, and insufficient observations can be quantified and visualized, conveying them as objective learning points rather than individual evaluations. By having the system mechanically evaluate, instruction focusing on pure skill improvement without emotional elements can be realized.

Q: During conferences, is it possible for everyone in the front row to experience simultaneously?

A: Technically, this is completely feasible. In addition to synchronization functions using Photon servers, we have developed a smartphone linkage system using QR codes, allowing real-time sharing of the VR goggle wearer's perspective on smartphones, tablets, or projector screens. This enables utilization in conference presentations or large-scale seminars where one presenter wears VR goggles and all participants in the venue can experience their perspective and operations in real-time.

Note on the Q&A Section:

The above Q&A section includes responses divided as follows based on content:

• Specialized questions about pharmaceuticals and pharmaceutical education → Medswell Inc. (answers based on knowledge from Okayama University Hospital Pharmacy Department)

• Questions about VR systems and technical implementation → Snowlion.Inc (technical answers as the developer)

Each answer is based on knowledge in the respective specialized field, and through collaboration between both companies, we aim to provide comprehensive information from both expertise and feasibility perspectives.

Educational Value Outlook

In developing the pharmacist education system "KimBen pharma VR" using VR, the team aims to achieve the following educational values:

• Creation of Practical Learning Environments: Through VR spaces that simulate situations encountered in actual medical settings, we provide opportunities for learners to engage in "field-conscious learning" in a safe environment. We aim to promote the integration of knowledge and skills through immersive learning experiences that cannot be obtained from textbooks or lectures alone.

• Reducing Psychological Barriers to Learning: By incorporating gamification elements into the user interface, we emphasize building a learning environment that is familiar and allows challenging without fear of failure, especially for young pharmacists. We pursue a design that allows rediscovery of "the joy of learning" with the help of technology.

• Stimulating Continuous Learning Motivation: An important goal is to enhance pharmacists' motivation for lifelong learning through appealing content design that makes them "want to participate again." We are developing mechanisms to provide a sense of growth and new challenges continuously through various scenarios and level settings.

Furthermore, we are also pursuing the potential to facilitate knowledge and experience transfer between generations through this system.

By visualizing veteran pharmacists' perspectives and thought processes in VR experiences and feedback, we aim to establish a new educational model that efficiently transfers tacit knowledge.

Through this, we aim to provide an effective solution to the challenge of passing down professional knowledge and experience across generations of pharmacists.

Future Developments and Possibilities

As future developments for pharmacist education utilizing VR, we are planning the following directions:

1. Content Expansion

While current scenarios focus on home visits, development of a "hospital ward version" is also underway. We will build VR environments that recreate more complex clinical situations such as medication management in wards, multi-disciplinary collaboration, and emergency response.

2. Standardization of Evaluation Systems

We aim to establish standards for objectively evaluating pharmacists' clinical judgment abilities using data obtained through this VR system. This can be utilized as a tool for standardizing the quality of pharmacist education and continuous skill development.

3. Personalized Learning Through AI Integration

We are also considering developing personalized learning systems where AI analyzes learners' behavior patterns and data in VR to identify individual strengths and weaknesses and suggest optimal learning content.

4. Contribution to Community Healthcare

As home medical care and community-based comprehensive care become increasingly emphasized, we believe we can contribute to improving the quality of community healthcare by helping community pharmacists enhance their home care skills through VR learning.

Conclusion: The Future of Pharmaceutical Education Pioneered by Technology

The development and implementation of "KimBen pharma VR" symbolizes not just the adoption of a new educational tool but a paradigm shift in pharmaceutical education.

The learning cycle of moving from "seeing" to "noticing" and then to "action," leveraging VR characteristics, has proven extremely effective in developing practical clinical abilities.

At Snowlion.Inc, we will continue to promote initiatives that contribute to healthcare human resource development through technology in collaboration with Sawai Pharmaceutical and Okayama University Hospital Pharmacy Department.

Our team is committed to developing practical solutions that fuse cutting-edge technology with educational theory to shape practical learning that supports healthcare settings.

For inquiries about implementation and explanation of this content, please contact Medswell: https://medswell.jp/

For joint development and inquiries, please contact: https://www.snowlion.co.jp/production