薬局での医療従事者の方へ地震、災害時の対処、避難誘導を日頃から意識することを目的として、この薬局地震体験のVRコンテンツを開発しました。
薬局地震体験VR:災害時における薬局の役割と対応策
はじめに
災害時、特に都市部での地震は、薬局にとって甚大な影響をもたらします。
薬剤師の職責は、このような緊急時において極めて重要とお聞きしています。
株式会社白獅子は、岡山大学医歯薬学域の渡邉暁助教(現:兵庫医科大学助教)監修のもと、大塚製薬様と共に薬局での地震対策における教育VRコンテンツを開発しました。
このVRコンテンツは、地震発生時の薬局内の状況や、薬剤師の対応を視覚的に再現し、研究者や教育者が日頃から薬局での地震発生に備える意識を高めることを目的としています。
薬局地震体験VRの目的と開発背景
本VRコンテンツは、地震発生時に薬局内で起こり得る状況と、その後の適切な対応を視覚的に体験することで、実際の災害に備える教育補助を目的に開発されました。
従来の映像教材では伝えることの難しかった地震の「体験」を可能にし、薬剤師としての緊急時対応力を養います。
開発過程
開発チームは初期段階から薬局内での動きや地震発生時の対処法について調査・検証を行いました。
特に、地震直後の避難経路の確保や、災害対策の具体的な計画にも焦点を当て、54秒辺りから展開する地震のCGシーンは、実際の状況をリアルに再現するために何度もシミュレーションを行いました。
今後の展望
私たちは、このVRコンテンツを基に、さらに多様な地震シナリオや異なる薬局の状況へ適応する詳細なシミュレーションの開発を検討しています。
この取り組みを通じて、災害医療教育のさらなる発展に貢献し、研究者や教育者と共に成果を共有していく予定です。
開発への想い、未来へ
私たちの目標は、災害医療教育への具体的な貢献です。
VRコンテンツを通じて、現場のニーズに応える技術と知識を提供し、必要とされるツールを設計し続けることが私たちの使命です。
熱意を持って研究を続ける研究者、教育者の皆様と連携し、災害医療教育のための新たな革新に貢献することを目指します。