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岡山市消防局との共同開発:VRを用いた住宅火災疑似体験の提供

岡山市消防局の協力により、コンロ火災のシミュレーションを3DCG技術を駆使して再現するVRコンテンツの開発を行い、多くの岡山市民の皆様に体験していただいています。 この取り組みは市民が火災時の状況を疑似体験し、適切な避難行動を学ぶことを目的としています。


開発の背景と目的

コンロ火災VR開発の背景には、写真や文章を通じた従来の広報手法では、火災の危険性や避難行動の重要性を十分に伝えきれないという問題がありました。

そこで岡山市消防局と私たちはVR技術を活用し、火災発生時の環境をリアルに再現することで、市民の方への理解と意識の向上を図ることを目指しています。

技術的アプローチ

開発されたVRコンテンツは、特にVR酔いへの配慮を重視しながら設計されており、高齢者を含む幅広い年齢層の市民が最後まで快適に視聴できるよう工夫されています。 このアプローチにより、多様な市民が火災時の避難行動を正確に学ぶことが可能となり、これまで事故怪我等一切なく、体験会を行っています。


成果と影響

岡山市消防局による避難広報のあり方が変わり、コンロ火災を疑似体験出来ることで、より分かりやすい指導が行えるようになったことは顕著な成果の一つと捉えています。

火災の疑似体験を通じて、市民の皆様が火災の恐怖と避難の必要性を直感的に理解できる事に繋がっていることで広報活動の効果が変化したと考えています。

今後の展望

2024年1月1日に発生した能登の震災を受け、私たちは今後、地震に関するコンテンツ「教室地震体験」の追加を行う事を提案いたしました。

これにより火災だけでなく地震など他の災害に対する備えも強化することを目指しています。


アクセスと普及

岡山市消防局からの広報を通じて、岡山市内の各地域でVRコンテンツの体験が実施されています。

この取り組みにより市民の方がより身近に火災の危険性を学び、適切な避難行動を身につける機会が提供されています。


岡山市消防局との事業は「心理学×VRで火災による死者をゼロへ」という産学官での共同研究と共に、住宅火災から市民の方の命を守りたいという願いを背景に科学と公共政策が融合することで、社会的な課題解決に貢献していると確信しています。

この取り組みが、今後も市民の生命と財産を守るための知見と技術の発展に繋がることを私たちは期待しています。




※動画はVR化仕様ではございません。一部、水害他当記事では触れていないコンテンツも含みます。

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