1. 3DCG / XR、テクノロジーの利用
教育界におけるテクノロジーの進化は、学習体験を根本から変えつつあります。
中でも、3DCGとVR(仮想現実)の技術は、これまでの学習方法に変化をもたらせていると言っても過言ではないと考えています。
特に3DCGはリアルなビジュアル制作を行う手段として複雑な概念や現象を直感的に理解する手助けをしています。
一方でVRは没入型の体験を提供することで、実際に体験することのできない環境や状況をリアルに疑似体験させてくれます。
2. 教育コンテンツにおける「より伝わる」ことの重要性
弊社では医療から災害対応、工業設計まで、様々な分野で3DCGとVRを活用しています。
たとえば医療分野では、体内で起こる複雑プロセスを3DCGで視覚化し、学習者が詳細に理解できるよう支援しています。
また災害対応訓練ではVRを通じてリアルな災害シミュレーションを体験させることで、現実に災害が起こったときの対応能力を高めて行く事に貢献しています。
▶工業製品の断面化(ジェットエンジン)事例
3. 学習効果の変化について
岡山市消防局との共同研究では、VRを使用した火災体験後の学習者に行動変容が起こる事を示しました。
実際に疑似体験を行うことで、防火防災に対する深い理解と意識の変化が見られました。
この体験は従来の教科書や講義では得られない貴重な学びであると確信しています。
▶共同研究の事例についてはこちらからご覧ください。
4. 多岐にわたる実践事例
岡山大学医歯薬学域、京都大学防災研究所、同志社大学など、多数の教育機関で私たちの技術が実践的に利用されています。 これらの機関におてのVRや3DCGを用いたコンテンツを通じた、より実践的かつ効果的に学ぶ手法を私たちは今後も広めて行きます。 ▶岡山大学学術研究院医歯薬学域における感染症対策と災害体験VRコンテンツの活用 ▶大阪木津川、高潮体験VRの事例 ▶同志社大学での災害VR体験:記憶と公平性の関係についての議論の事例 ▶「くじら遊泳VR」コンテンツ、日本鯨類研究所、東京海洋大学での事例
5. 教育の未来に向けて
テクノロジーの進化は止まることなく、今後も3DCGやVRは教育方法を刷新し続けるきっかけの一つになると考えています。
これらの技術を活用することで教育者は学生たちに対して、時間や場所の制約を超えた、より豊かで多様な学習体験を提供できるようになります。 ▶「『日本原子力研究開発機構』様の催しで災害体験VRをご使用いただきました。」事例 ▶兵庫県立和田山支援学校様での災害教育VRの活用事例
6. 社会とのつながり
特に人口と培ってきた経験や技術などの情報を伝える人材が少なくなる中で、3DCGやVRのような「視覚的に伝え、体験を提供する」技術は、高度な技能や伝統的な作業を次世代に伝えるのに不可欠であると考えています。
この技術を用いて教育に取り残されることのないよう、全ての人が平等に高品質な教育を受けられる社会の実現に向けて私たちは引き続き努力していきます。
3DCGやVRなどのテクノロジーにより、教育の未来はより公平でアクセスしやすいものになりつつあり、その中において知識の共有、体験の提供、そして人々のつながりを強化していくことが私たちの使命です。
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