3DCG / VR技術を用いたクジラの科学的可視化とその研究への応用
360°VR動画となっています。画面をカーソルで動かすか、スマートフォンを移動、回転させてご視聴ください。
概要
株式会社白獅子は、日本鯨類研究所および東京海洋大学加藤名誉教授の監修のもと、マッコウクジラ、イワシクジラ、ニタリクジラ、セミクジラの4種を対象とした高精度CGアニメーションおよびVRコンテンツの開発プロジェクトを行いました。
本プロジェクトは、長年の鯨類研究の蓄積を尊重しつつ、最新技術を駆使してクジラの生態と保全に関する理解を深めることを目指しています。
伝統と先進技術の調和
科学的厳密性の追求
研究者の知見を最大限に活用し、極細部までの形状再現
体表の質感や骨格構造まで、科学的正確性を徹底追求
最新技術の適切な活用
高精度3DCGとVR技術を用いた、かつてない精度での可視化
研究者の要求に応える柔軟なカスタマイズ能力
時間をかけた丁寧な制作プロセス
長期間における繰り返しの検証と改善により、科学的価値と視覚的クオリティを両立
研究と教育への貢献
研究支援ツールとしての価値
詳細な3Dモデルによる新たな研究視点の提供
データの可視化による研究プロセスの効率化
教育・啓発活動への応用
一般公開用VRコンテンツによる科学知識の普及
学校教育や博物館展示での活用可能性
保全活動への寄与
クジラの生態や環境への理解促進
海洋生態系保護の重要性を視覚的に訴求
私たちは、長年の研究成果を尊重しつつ、必要に応じて最新技術を導入することで、研究の発展と科学知識の普及に貢献してまいります。
研究者の皆様へ
白獅子は、皆様の研究精神と専門知識を最大限に尊重いたし業務に当たります。
私たちの役割は、皆様の研究をサポートし、その成果を効果的に可視化することです。
技術の導入に際しては、常に研究の本質を見失わず、伝統的な手法と新技術のバランスを慎重に考慮いたします。
制作過程:科学と技術の緻密な融合
徹底的な事前調査と情報収集
既存の研究論文、文献、写真資料の綿密な分析
研究者へのインタビューによる最新知見の収集
3Dモデリングの精緻化
骨格構造からの忠実な再現
体表の質感、ヒレの形状など、細部へのこだわり
研究者との度重なる確認と修正の繰り返し
動きの再現
遊泳パターン、潜水行動などの動作分析
流体力学に基づいた自然な動きの再現
環境設定
各種クジラの生息環境の正確な再現
水中光の挙動、プランクトンの漂流など、細部まで考慮
3DCGによるVR空間への最適化
没入感と科学的正確性のバランス調整
視点移動によるモデル観察機能の実装
フィードバックと改善の反復
定期的な研究者レビューセッションの実施
指摘事項への迅速かつ丁寧な対応
研究者との協働:専門知識への敬意と根気強い対話
クジラ研究者の方々の長年にわたる研鑽と深い専門知識に最大限の敬意を払い、この度は制作にあたりました。
私たちは、一見些細に思える細部こそが重要な科学的意義を持つことを理解し制作にあたっています。
そのため、以下のアプローチを心がけています。
傾聴の姿勢
研究者の方々のお話を根気強く、注意深くお聞きします。
素人には分からない細かな特徴や重要性を理解するよう努めます。
専門知識の翻訳
科学的知見を3DCGやVR空間に正確に反映させます。
必要に応じて、視覚化のための新たな技術開発にも取り組みます。
継続的な対話
制作の各段階で研究者の方々と緊密に連携します。
疑問点は必ず解消するまで質問し、理解を深めます。
柔軟な対応
研究の進展に応じて、モデルや動きを随時更新します。
新たな発見や仮説を迅速にコンテンツに反映させます。
協働プロセスを通じ、白獅子は研究者の皆様が望む正確で有用な3DCGアニメーション、及びVRコンテンツを制作いたします。
私たちの目標は、皆様の研究成果を最大限に活かし、科学的価値と教育的効果を兼ね備えたツールを提供することです。
以下は、東京海洋大学(品川キャンパス)内に展示されてある、
約22m、セミクジラの骨格標本をスキャンした3Dモデルの画像データになります。
くじらの博物館3Dスキャン
制作の過程で必要な調査のため訪れた、太地町立くじらの博物館の3Dスキャンコンテンツもご覧ください。
※地面の<>をクリックすると画面が進行し、「◉」を押すと説明動画が再生、テキストが読める仕組みになっています。